Quantcast
Channel: 着物の世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

羽織について

$
0
0

着物をたしなむ人が知っておきたいのが羽織に関しての知識でしょう。昭和40年代のころは着物の上に羽織を着用する人は少なからずいたのですが、それ以降しばらく着用している人が減少し続けていました。ほとんど少数の着物が好きな人しか着用しているのを見ることがなかった羽織ですが、最近では徐々に若い人でも羽織を着る人たちが増えているようです。

そこで着物通の人から見ておかしくない位の知識を持つのが必要になります。

羽織は洋装で言えばジャケットとかカーディガンと同じ意味合いを持っています。秋口から冬にかけて帯び付けだけでは寒いであろう季節に防寒の用途で着用します。

ただ、羽織は礼装には向きません。礼装での防寒とするなら道行コートを着用します。

道行コートは洋装のコートと同じですから、訪問先では玄関で脱ぎますが、羽織はジャケットと同じなので玄関で脱ぐことは有りません。ですから家を出てから帰るまでずっと着用したままになります。

そのうえ羽織は、礼装するほどではないけれど改まった席やただ単におしゃれを楽しむといった場面でも着用できるので重宝します。

羽織も季節に合わせて単衣仕立てや袷仕立ての物があります。一般的に羽織は紅葉が色付くころから桜が咲くころまで着用するものですが、これは袷の羽織のことで、防寒の意味合いが強いものです。

5月羽織で着用するものは夏生地以外の単衣仕立ての物が良いです。真夏に着用するのは夏生地の絽や紗の単衣仕立ての物が良く、そのあとの9月終わりから10月半ばくらいまでは、5月羽織と同じ夏生地以外の単衣仕立てのものを着用することになります。これらはおしゃれとしての意味合いが強いです。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

Latest Images

Trending Articles





Latest Images